“自分の歯を抜かずに残したい”と思っても、歯の状況によってはどうしても抜かなければならないこともあります。やむを得ず抜歯を行った場合には、ブリッジ・入れ歯・インプラント、等の処置が必要になりますが、条件が揃っていれば“歯牙移植”という治療法をご提案できます。
移植において最も大切な組織…それが“歯根膜”
歯根(しこん)膜(まく)とは、歯を支える歯槽骨(あごの骨)と歯根の間にあり、クッションの役割と、センサーの役割をしている線維性の組織で、歯(し)周(しゅう)靭帯(じんたい)とも呼ばれています。
歯根膜には再生する機能があります。再生する機能として、移植した後に骨を作り、歯周組織(歯茎・歯肉)の再生もする機能があります。
歯牙移植の場合、移植した歯が生着するには、この機能がなければダメなのです。
メリット
- 歯根膜(センサー、クッション)の存在
- 咬む力のコントロールができる
- 誰にでも適用できる可能性がある
- アレルギーがない(ご自分の歯ですから!)
デメリット
- 条件を満たした歯がないとできない
- 生着しない場合もある
- 手技として難しい